畳のお手入れについて Tatami Care

畳のお手入れをご紹介いたします。

乾拭き

普段は畳の目に沿ってやさしく掃除機をかけてホコリを一掃きします。畳の清掃は昔からホウキとお茶っ葉が一番適しているとも 言われます。出がらしのお茶っ葉をギュッと絞って畳にまき、ホウキで一緒にはき出せばホコリも香りもスッキリします。 畳を拭くときは 畳の目に沿って、必ず乾いた雑巾で拭くこと。濡れ雑巾で拭くと黒ずむことがあるので要注意です。汚れを見つけたら、酢を薄めた水で雑巾を固く絞って拭き、よく乾かしましょう。

しみ抜き

畳は濡らしてそのままにしておくと、黒ズミが出てきてしまいます。それぞれの汚れを処置した後はしっかり部屋に風を入れ、乾かしましょう。 インク 牛乳を湿らせて拭き取るか、レモンで湿らせた後、塩素酸ソーダを10倍に薄めたもので拭きます。 醤油やソース しみこまないように小麦粉やベビーパウダーなどをすぐにふりかけ、水分を吸い取らせます。その後粗塩をふりかけ、叩いて畳の目からパウダーを浮き出させ、掃除機をかけます。

クレヨン
乾いた雑巾にクリームクレンザーを少しつけ拭き取ります。
油性フェルトペン
マニキュアの除光液で拭き取ります。
赤ちゃんのオシッコ
塩、小麦粉、パウダーのいずれかをすぐにふりかけ、水分を十分に吸い取らせてから掃除機をかけます。その後お湯 で濡らした雑巾を固く絞り、よく拭いてされに乾拭きをしてよく乾かします。灯油をこぼした場合もこの方法でOK.
ガム
シンナーかベンジンで拭き取ります。畳の目に詰まっているときは、布の上からアイロンを当てて、浮かして取り除きます。

畳干し

畳干しも大切なお手入れ。春と秋の年2回、よく晴れた日に畳を干します。まず先端のとがったもので、中央にある畳から 持ち上げて取り外します。取りはずした畳は入れ間違いよう、どこにあったものか印をつけておきましょう。干すときは地面に畳が直接つかないようにすることが大切。 ブロックなどを台にし、洗濯竿に立てかけるようにして干しましょう。マンションなどの場合はベランダに立てかければ大丈夫。この際、畳表を直接 日光に当てないよう気をつけて。畳床を日光に向け、よくホコリを叩き出してから4~5時間ほど干します。どうしても畳を干す場所がない場合、単純に 床から畳を浮かして、空き缶などをはさみ、風を通すだけでもOKです。

カビ

畳はすぐれた吸放湿性があり、イ草(畳表)は乾燥させた100%天然素材です。ですから、高温・多湿の季節にいろんな条件が整ってしますと、カビが発生しやすくなります。 最もカビの発生率が高いのは、新しい畳にされて一年前後です。
ですから、快い畳ライフを送る為にも正しい手入れを怠らないようにしましょう。

  • 1) 部屋の換気をよくしておくこと。
  • 2) 畳をあまり利用しなくても、掃除をすること。
  • 3) 日光を入れて除菌作用を促すなど。

先にも述べましたとおり畳に湿気は禁物です。普段畳を拭くときでも乾拭きを原則として下さい

万が一カビが生えてしまったら
万が一カビが生えてしまったら、あわてずにまず乾拭きをしてカビの除去をしてやりましょう。
この時、カビの生えた所だけでなく、畳全体を乾拭きして畳の吸収した湿気を取り除いてやるようにします。それからクーラーや除湿機等があれば利用して 室内の除湿を行います。
これらをしばらく続けてやることが大切です。
カビが生えたまま放っておくと、カビを餌にする虫が寄って来て異常繁殖する原因になります。
万が一虫が異常繁殖してしまったら
虫の異常繁殖は絶対条件として、カビの発生と因果関係が深い場合が多いです。
前述のカビの除去方法を行った後、アルコール濃度50%の消毒液※で畳全体を拭いて下さい。ただし、畳表がまだ青い時はアルコールがイ草の葉素を急激に分解してしまいますので、 表面が変色する場合があります。
虫の異常繁殖を防ぐには、まずは畳を湿気させないことが一番です。
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